箱根・強羅エリアに佇む「雪月花 別邸 翠雲」は、全室に檜の露天風呂を備えた大人向けのラグジュアリー旅館です。
共立リゾートが運営するホテル「希の湯 雪月花」の別邸として、2017年に誕生したハイクラスなホテルで、旅館の母体である「共立リゾート」は、無料サービスの多さでも評判です。
また、全室に檜の露天風呂を備え、四季折々の自然を感じながら、心身ともにリラックスできる空間が広がっています。さらに強羅駅から徒歩5分の立地は、美術館巡りや強羅公園など、箱根観光の拠点としても抜群です。
今回、静けさとプライベート感を大切にした大人のための隠れ家で、心から癒されるひとときを過ごしてきました。
この記事では、実際に宿泊した客室や食事、館内設備を写真付きで詳しくレビューします。「箱根でゆったり過ごせる温泉宿を探している」「カップル・夫婦で非日常を味わいたい」そんな方におすすめです。
- チェックイン・チェックアウト|嬉しいおもてなし
- 部屋は和ツイン|上質な寛ぎが詰まった38㎡の癒し空間
- 館内の様子|全館畳敷で心からくつろげる癒し空間
- 夕食は和食会席
- 朝食は和洋食どちらか
- ホテル周辺情報・アクセス
- 宿泊予約はサイトを比較しましょう
チェックイン・チェックアウト|嬉しいおもてなし
「雪月花 別邸 翠雲」の館内は、すべての床が畳敷き。チェックイン時に靴を脱いで過ごすスタイルです。これにより、旅の疲れが自然とほぐれ、日本旅館ならではの雰囲気の良さが一気に広がります。
靴はスタッフが裏で丁寧に管理してくれます。外出時は少し手間ではありますが、靴を預けるこの仕組みが、非日常を演出する“おもてなしの第一歩”と感じられました。
チェックインは、レストラン内の個室スペースに通され、座ったままで手続きができます。立ったまま並ぶ必要がなく、落ち着いた雰囲気の中でスタッフと対面できるのは、まさにハイクラス旅館ならではの心配りです。
夏の訪問時には、冷たいお茶と上品な茶菓子が供され、旅の始まりを彩る嬉しいサービスでした。
チェックアウトはフロントで行いました。客室数も少ないので混雑なくスムーズに終わります。
部屋は和ツイン|上質な寛ぎが詰まった38㎡の癒し空間
今回宿泊したのは「和ツイン庭側タイプ」のお部屋で、ローベッドが2台設置された38㎡のゆったりとした造り。木の温もりと和のしつらえが美しく融合した“和モダン”な空間は、まるで別荘に来たような贅沢な雰囲気です。
玄関を入ると、まず前室があります。正面にはトイレ、左手に客室。
ホテルというより旅館に近い、プライベート感のある動線設計になっています。
客室内には茶香が焚かれていて、扉を開けた瞬間にふわっとお茶のやさしい香りが広がります。これだけで心がふっと緩むような、不思議な心地よさがありました。
寝室とリビング部分は、すだれのような仕切りで区切ることができ、、視線を遮りつつも開放感を損なわない設計。旅のスタイルや人数に合わせて調整できるのも便利です。
収納スペースには、作務衣や足袋、上着、タオル、温泉用の籠など、滞在中に必要なものがひと通り揃っていました。
作務衣は上下分かれていて着心地が良く、リラックスするのに最適です。
嬉しいポイントのひとつが、テレビ台下に置かれたコーヒー豆とミル。自分で豆を挽いてドリップできる贅沢な時間は、忙しい日常を離れたからこそ味わえる特別な体験です。
冷蔵庫にはミネラルウォーターと瓶ビールが2本ずつ、すべて無料で用意されていました。さらに館内2〜4階にある「君待ち処」では、アルコールやペットボトル飲料も自由にいただけるので、お部屋に持ち帰って楽しめるのも嬉しいところ。
トイレ内は綺麗で広々しています。手洗い場がついているのはポイントが高いです。
洗面所は客室とシャワールームの間に設けられており、シャワー室からそのまま客室露天風呂に出られる設計。無駄のない動線で、滞在中は何度もお風呂に入りたくなってしまう心地よさでした。
アメニティ|高品質ブランド&充実のセルフサービスで快適に
客室のアメニティには、オーストラリア発のナチュラルスキンケアブランド「APPELLES(アペレス)」のシャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディクリームが揃っていました。植物由来の香りが心地よく、バスタイムをより贅沢に演出してくれます。
代理店HP:シントワールド株式会社 会社紹介
必要なものは一通り揃っていましたが、足りない分や追加で必要なものがあれば、1階売店横にセルフで持ち帰れるアメニティコーナーもあるので安心。綿棒、ヘアブラシ、シャワーキャップなどもここで自由に補充できます。
シャワールームは洗面所のすぐ隣にあり、そのまま露天風呂へアクセス可能な導線設計になっています。浴室と客室を何度も行き来することなく、ストレスなく過ごせるのがとても快適でした。
シャンプー類のボトルタイプも設置されています。
檜造りの温泉露天風呂|箱根の自然を独り占めできる極上空間
客室には、贅沢な檜造りの温泉露天風呂が付いており、チェックイン後すぐに自分だけの温泉時間を楽しめます。湯船からは檜の香りがふわっと漂い、身体だけでなく心までも癒される感覚に包まれます。
露天風呂のすぐ隣にはテラスが設けられており、間仕切りでプライベート感を保ちつつ、外気を感じながら湯あみができる設計。夏は風が心地よく、冬は湯気と外気のコントラストが格別です。
今回は山側4階の客室に宿泊したため、木々の梢より高い位置から箱根の自然を一望。視界を遮るものがなく、まるで森の中に浮かぶような開放感が味わえました。視線も気にならず、朝風呂も夕風呂も存分にリラックスできます。
今回は山側の4階部屋だったので、景色が良く、視線も気にならなかったです。
客室の方角によっては、箱根の伝統行事「うら盆の送り火」や「大文字焼」が見える「明星ヶ丘」側の眺望が楽しめる部屋もあるとのこと。時期を選んで訪れるのも良さそうです。なお、駐車場側の客室もあります。
館内の様子|全館畳敷で心からくつろげる癒し空間
2〜4階|君待ち処:自由に楽しめるドリンク&お菓子バー
24時間利用できる「君待ち処」では、ペットボトルのソフトドリンクやアルコールがなんと無料で飲み放題です。トワイニングや辻利のティーバッグ、茶菓子やナッツ類も置かれており、小腹が空いたときにも便利です。お部屋へ自由に持ち帰れるのも嬉しいポイント。
1階|フロント・お土産処・抹茶体験
女性に人気の色浴衣は無料で貸し出し。帯との組み合わせで写真映えもばっちり。
箱根銘菓や寄木細工など、地元ならではのお土産が並びます。さらに、ホテル内で使われているタオルや陶器も販売されており、お気に入りを購入できます。
無料の抹茶体験では、スタッフがたてた抹茶と和菓子を座席でいただけます。作法が分からなくても丁寧に案内してくれるので、初心者でも安心。旅先で味わう一服のお茶は格別でした。
地下1階|いこい処・貸切風呂・大浴場
湯上がりにゆったりくつろげる「いこい処 青山」は、24時間利用可能。
ビールやコーヒー、ソフトドリンクが無料で飲み放題なうえ、うまい棒やチロルチョコといった懐かしの駄菓子も用意されていて最高です。
上がりにくつろげるラウンジスペース。ビールやソフトドリンク、コーヒーはもちろん、駄菓子(うまい棒やチロルチョコなど)まで無料で楽しめます。
共立リゾート名物「夜鳴きそば」の無料提供もあります(22:00〜22:30の30分限定)。あっさりとした醤油ベースで、夜食にぴったり。タイミングを逃さないようご注意を。
湯上り処には、アイスや牛乳が置いてありました。
アイスは15時〜1時、牛乳は朝5時〜10時で提供されています。
癒し処「夢語」は受付15時〜23時です。
貸切露天風呂|贅沢な湯浴み
3カ所ある貸切露天風呂は予約不要。入り口の案内板のランプが点いていなければ空いているサインで、自由に利用できます。
外を少し歩いて向かう設計で、まるで湯の小道を抜けて秘密の温泉に向かうような特別感があります。
利用時間:15:00〜25:00/翌朝5:00〜10:00
温泉入口にも看板があり、点灯していたら使用中、空いていたら自由に入れます。
※ランプが少し見づらいので、近くでしっかり確認するのがおすすめ。
大浴場&サウナ|開放感ある内湯で心も体もリセット
地下1階にある大浴場では、男湯「翠嵐の湯」女湯「翠華の湯」と名づけられた2種類の浴場があります。檜の香りがふわっと広がる内湯と、自然と一体になれる岩造りの半露天風呂が魅力。肌にやさしい湯ざわりで、じんわりと体がほぐれていく感覚を味わえます。
サウナも併設されており、リフレッシュ効果も抜群。営業時間は15時〜1時、朝2時〜10時。
夕食は和食会席
夕食は、季節感を大切にした月替わりの和食会席。今回は5月の献立でした。目にも美しい料理が一皿ずつ丁寧に運ばれ、春から初夏への移ろいを感じられる内容です。
料理の途中では、選べるメニューも用意されています。
たとえば、小鍋は「黒毛和牛すき鍋」か「伊勢海老鍋」、進鉢(温物)は「穴子の天ぷら」「ふかひれ茶碗蒸し」「湯葉刺し」の中から1品を選択。食事は「漬けマグロ山かけ丼」「桜海老かき揚げ丼」「にしん蕎麦」から。朝食も和・洋の選択制で、2人で宿泊すればそれぞれ違うメニューを楽しめるのが魅力です。
この日は、向付(本鮪・ホタテ・鯛の昆布〆)、海老真丈のお吸い物、筍ごはんに唐墨粉を添えたご飯ものなど、上品ながら満足感のある品々が続きました。
水菓子には、みつ豆と苺ムースが登場。最後まで季節感がしっかり伝わってきました。
提供するスピードがかなり速く、わたしはどんどん持ってきて欲しいタイプなので、ちょうど良かった。
ドリンクは別料金ですが、箱根の地酒やワイングラスでいただく日本茶など、こだわりのメニューが揃っています。お茶と水は無料で提供されるので、気軽に楽しめるのもありがたいところ。
食事は半個室で提供され、プライベート感がある一方、場所によっては少し居酒屋風の雰囲気を感じるところも。
チェックインの際に通された場所は暗い雰囲気でした。
窓際の席は自然光が入り明るく開放的ですが、窓や床の汚れ、忙しなく動くスタッフの姿が見える点など、もう少しだけ細部への配慮があれば…という印象もありました。
朝食は和洋食どちらか
朝食は、和食・洋食のいずれかから選べるスタイル。前日の夕食時に希望を伝える形式でした。
和朝食では焼き魚や煮物など、体にやさしいおかずが並び、ご飯のお供には納豆・温泉卵・焼き海苔から一つ選べる小さな楽しみも。
洋朝食はボリュームもあり、プレートスタイルで提供。目玉焼きは出来たてを食べられます。
パンやウィンナー、サラダにヨーグルトなど、バランス良く揃っていました。見た目にも美しく、種類も豊富で「いろんな物を少しずつ食べたい」派にはぴったりの内容です。
ホテル周辺情報・アクセス
ホテルから徒歩2分ほどの場所にデイリーヤマザキがあり、ちょっとした買い物や夜食の調達にも便利。
コンビニ前には強羅公園があり、四季折々の自然やクラフト体験を楽しめる観光スポットとしてもおすすめです。
最寄り駅は箱根登山鉄道・強羅駅です。ホテルから徒歩5分と近距離ですが、途中の坂道が急で荷物が多い方にはやや大変。
事前に電話連絡をすれば駅まで送迎もしてくれるため、荷物が多い時や雨の日は利用すると安心です。
駐車場は、公園坂を登る途中に正面玄関があり、そこを通過、止まれを右に曲がるとすぐにあります。
車でのアクセスもスムーズ。ホテル専用の駐車場は玄関を過ぎて右折した先にあり、敷地内に完備。
駐車場からホテル玄関までは階段あり。荷物が多い場合は、正面玄関に一度車を停めて荷物を先に下ろすのがおすすめです。
ホテルの正面玄関を一度通過し、坂を少し登って「止まれ」の標識を右折すると駐車場があります。
赤丸のところが駐車場
荷物が多い方や足元に不安がある方は、スタッフに一声かけるとサポートしてもらえる場合もあります。
宿泊予約はサイトを比較しましょう
予約サイトによって値段が異なるので比較する方がいいです。